5月第2週目の実践勉強会は、「復唱(ふくしょう)」をテーマに行いました。
シンプルだけど奥が深い——そんな復唱の力を、あらためて体感する1時間となりました。
今回は参加者の皆さんがクライアント役・カウンセラー役・オブザーバー役を交代しながら、「感情の言葉を拾う復唱」に集中して練習。
それぞれの立場で得られた気づきや、実感された効果の声をいくつかご紹介します。
▼復唱をしてもらったからこそ、話が深まった
あるグループでは、「自分の感情の言葉を丁寧に拾ってもらったことで、予定していた以上の話が自然に出てきた」という体験がありました。
クライアント役の方が、「あ、そういえば……」と、思いもよらない展開に気づけた背景には、言葉をただ繰り返すだけでない、感情を丁寧に汲み取る復唱がありました。
また、「自分が発した言葉をそのまま返してもらうことで、心の中を確認できた」という声も。
復唱は、聞き手のためだけでなく、話し手自身が“自分の気持ちを掘り下げる”ためにも、やはり大切な関わり方だと実感されていました。
▼復唱だけでこんなに“省エネ”になるとは
「いつも質問が多くなってしまうタイプなんですが、復唱だけで相手の話がどんどん進んでいって驚きました」
「状況ばかり引き出していたことに気づかされました」
といった感想もあり、“話を引き出そうとして質問ばかりになる”というお悩みのヒントにもなったようです。
復唱は、“質問”というアクションを起こさなくても、話を深める入口になる。
まさに、代表の松尾さんが冒頭で伝えてくれた「復唱は省エネで効果的」という言葉を、実体験として感じる時間となりました。
▼うまく復唱できない葛藤も、学びの一部
中には、「感情の言葉を拾おうと思いすぎて、かえって不自然になってしまった」「感情だけを意識していたら、他の話が入ってこなかった」という声もありました。
でも、これも大切なステップ。
講師からも、「最初は硬くなって当然」「その経験が“しっくりくる復唱”につながる」とフォローがあり、参加者の皆さんからも安堵の空気が流れていました。
また、「復唱をあえてしない場面」や「復唱を後から使うこと」など、応用的な観点についても触れられたのが、今回の勉強会のもうひとつの学びのポイントだったといえます。
▼次週に向けて:復唱の力を“自然な技”にするために
今後は、今回の気づきや実感を踏まえて「練習試合のような場面設定で、復唱を自然に使えるようにしていく練習」に発展していく予定です。
スキルの型を学ぶのは必要。
でも、最終的には型を忘れて自然にできるようになることが理想。
復唱の基礎に立ち返った今回の会は、そうした“本当に伝わる関わり”を見直す、大切な時間になりました。
来週も引き続き「復唱」がテーマになりますが、興味のある方、久しぶりに練習したい方もぜひお気軽にご参加ください!

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