一般社団法人PENSEE-パンセ-

▼「復唱」と「伝え返し」で深まる関わり──キャリアカウンセリング実践勉強会(6月第2週

今週のキャリアカウンセリング実践勉強会は、久しぶりに【テーマなし/自由設定】のスタイルで行われました。参加者それぞれが「今、練習したいこと」にフォーカスし、少人数グループに分かれての実践。今回は、傾聴の基本である「復唱」や「伝え返し」を改めて深める時間となりました。

▼クライエントの“内側”にふれる復唱の力

複数のグループで共通して話題に上がったのは、「復唱(くりかえし)」と「伝え返し」の重要性です。

参加者からは、「感情を復唱することで、クライエントの内面にアクセスできた」「あっと思った言葉を拾いきれなかった悔しさがあったが、要約で戻すことでフォローできた」などの声がありました。

復唱は、相手の“気持ちの言葉”を選び取って返すこと。これができると、信頼関係や深い理解へと自然に繋がっていく。そんな実感が共有されました。

▼「悩みがないクライエント」へのアプローチを試行錯誤

あるグループでは、「悩みがない」と語るクライエントへの対応を練習するシーンもありました。

「どうやって掘り下げる?」「どんな言葉に注目すればいい?」という問いかけがあり、限られた3分間の中でも、試行錯誤しながら向き合う姿勢が印象的でした。

「まるで短距離走とマラソンの練習みたいに、短時間でもテーマに迫る訓練になる」というファシリテーターの言葉が、短時間ロールプレイの意義を示していました。

▼“復唱は癖にするもの”──日常に落とし込む工夫

セッション後には、「復唱が自然に出てくるようになればブランクが空いても大丈夫」「日常の会話でこそ練習になる」という振り返りも。

とある勉強会では、“娘が結婚します”という話に、誰も「おめでとう」と言わず、皆が「それをどう感じましたか?」と聞いてしまったというエピソードも。「それくらい自然になることが目標」という、笑いと共に響いた言葉でした。

▼振り返りが自己一致につながる

ある参加者からは、「自分が感じたことを最後まで言葉にできなかった」との気づきも。

クライエントの“問題”を理解するには、まずこちらが自己一致して関われているかが重要。そうした実感を丁寧に振り返り、次に活かそうとする姿勢が多く見られたことも、勉強会の大きな価値となっています。

▼傾聴力を「一対一」以外にも活かす

最後に共有されたのは、「傾聴力は一対一のカウンセリングに限らない」という視点。

営業、会議、家族との対話──さまざまな日常の中に傾聴を活かせる場面がある。だからこそ「癖になる」まで落とし込むことが、遠回りに見えて最短ルート。そんな視野の広がりが参加者全体に伝わっていました。

▼来週も続く実践練習──希望ロールを優先調整

次回も少人数ロールプレイ形式での練習を予定しています。「今週は希望の役が回ってこなかった方」は、来週グループ分け時にリクエストをいただければ優先的に調整予定です。

毎回の練習が、自然に傾聴できる自分を育ててくれる──

そんな安心と成長が感じられる、6月第2週の勉強会でした。

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