一般社団法人PENSEE-パンセ-

▼キャリアカウンセリング実践勉強会レポート|“深める”と“寄り添う”の間で揺れながら

2025年7月第4週の勉強会は、少人数開催となったことから、急遽「大質問会」スタイルで実施されました。技法の習得やロールプレイから少し離れ、参加者それぞれの葛藤や疑問をゆっくり言葉にしながら、対話の中で理解が深まっていく時間となりました。

▼“深くやらねば”の思い込みと出会い直す

「もっと深くまでやらなきゃいけないと思っていた自分に気づけた」

「昔学んだ社会心理学の“深掘り”癖が残っていたことを知った」

そんな気づきがあったという声が印象的でした。

知識や理論に基づいた“深い理解”が価値だと無意識に思っていた。

でも、現場のカウンセリングでは「早さ」や「わかりやすさ」も大切な場面がある。

――「深掘り=本質」という捉え方自体を疑ってみる。

その問い直しの姿勢が、キャリア支援の現場における“適切な深さ”を模索する一歩になっていたようです。

▼失敗を許容する場だからこそ、思いきれる

「実は最近、失敗することが怖くなくなってきた」

「ここでなら、失敗しても大丈夫と思えるようになった」

そんな前向きなコメントも印象的でした。

この場は“うまくやるための練習”ではなく、

“うまくいかなかったときに考え続けるための練習”。

その視点のシフトが、参加者同士の言葉を支え合いに変えていく力になっていたのかもしれません。

▼“理論を使う”とはどういうことか?

「キャリア理論って、知識として知っているだけで止まっていたかも」

「使い方そのものを学ぶ場が意外とないんですよね」

という話題から、次回以降に“理論の活用法”をテーマにした勉強会を設けてみようという流れも生まれました。

知識を持っていても、それをどう支援の現場で使うか?

この問いは通学・通信に関わらず、あらゆる学び手が一度立ち止まるポイント。

「理論を使う会」を定期的に持つことで、実践と学びの橋渡しになる場が生まれそうです。

▼実は“ラポールの質”がすべてかもしれない

「話を聞くこと自体が楽しい」

「やっぱりラポールが一番大事なんだと実感した」

そんな素朴で大事な気づきも飛び出しました。

構造化や質問技法、問題把握ももちろん重要。

でも、結局その前に“どれだけ聞けているか”“どれだけその人に関心を寄せているか”がなければ、何も始まらない。

改めて、“基本に立ち返る”時間にもなったようです。

▼来週以降のご案内|8月のテーマも少しだけ

最後に、次回と8月の予定が共有されました。

7月第5週:エントリーシートの振り返りと、学生支援全体の動向について

8月5日(火):対話会(テーマは検討中)

8月12日(火):お盆休み

8月19日(火):小グループでの練習会

8月26日(火):グループディスカッション指導者向け勉強会

それぞれの会でテーマや人数規模に応じた構成を予定しています。夏も引き続きご参加お待ちしております!

▼さいごに

今回のような自由な対話の時間は、あらかじめ決まったプログラムでは味わえない気づきがたくさんありました。

特に少人数だからこそ、“聞く”ことの本質に立ち返ることができた勉強会だったのではないでしょうか。

来週以降も、実践と対話の往復を楽しみながら、自分らしい支援スタイルを見つけていきましょう。

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