ES添削を通じて得られた知見は、様々な大学や学生支援にも応用できます。
今回は、その中でも現場で特に感じた 3つのポイント を共有します。
① 大学ごとのスタイルを理解する
ES添削では、あらかじめ大学側が示す「型」に沿って学生が作成し、添削依頼するシステム型の運用が中心でした。
しかし、大学ごとにスタイルが大きく異なります。
自由度重視型:「まずは自分で考えて書く」ことを尊重する大学
専門観点追加型:大学が重視する観点(例:専門職視点)を加えてほしいと指示する場合
独自チェック型:大学独自のスタイルに沿っているかを重点的に確認する大学
私たちが支援する際は、こうした大学ごとのカラーや意図を正しく汲み取ることが必要です。
「他大学も同じやり方で通用する」とは限りません。
② 「企業視点」だけに寄りすぎない
企業視点を理解し、何のためにその質問があるのかを学生に伝えることは非常に重要です。
しかし、上位層の学生ほど「こう書けば受ける」と過剰に迎合し、自分のパーソナリティが見えなくなるケースもあります。
企業理解は大事だが、それだけでは不十分
「あなたはどうなのか」という自己像の提示が欠けてしまう
会社情報の羅列だけになり、志望者本人の独自性が消える
学生には「相手を知る」と同時に「自分を伝える」ことのバランスを繰り返し伝える必要があります。
③ 自己PRとガクチカの書き分けを理解させる
自己PRとガクチカは、どちらもアピール項目ですが役割が異なります。
自己PR:強みやスキル(Fact中心)
学チカ:取り組み方や姿勢(How中心)
しかし、この違いを理解せず、「なぜ2つ必要なのか?」という質問は支援序盤で必ず出ます。
就活全体の流れやESの目的、企業がそれぞれの項目で何を見ているのかを丁寧に説明することが欠かせません。
■ まとめ
大学ごとにES指導のスタイルは異なるため、意図を正しく把握する
企業視点は重要だが、それ一辺倒では個性が失われる
自己PRと学チカの違いと役割を明確に伝える
今後も各大学の特色を踏まえながら、このベースを発展させていきたいと思います。

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