ワールドシフトとキャリア教育：これからの働き方を考える

こんにちは、一般社団法人PENSEEの代表の松尾です。
今回は、「ワールドシフト」という考え方と、それが若い世代のキャリア教育にとってなぜ重要なのかについてお話ししたいと思います。

ワールドシフトとは？

ワールドシフトとは、「世界をどう変えていくのか？」という視点で物事を考えることです。これからの社会の変化に対応しながら、自分のキャリアや生き方をどう構築していくのか。この視点を持つことは、特に若い世代にとって非常に大切だと感じています。

これまでは、「仕事＝収入を得る手段」という考え方が一般的でした。しかし、AIの進化やDX（デジタルトランスフォーメーション）の進展により、単純な労働がオートメーション化され、仕事のあり方そのものが大きく変わろうとしています。

これからの時代は、「お金を稼ぐために働く」というライスワークの割合が減り、「自分の強みややりたいことを社会に活かすことが仕事につながる」という働き方が増えていくのではないかと考えています。

若い世代のキャリア観の変化

キャリアコンサルタントとして、さまざまな人の働き方や価値観に触れてきましたが、今の若い世代は「仕事を通じて社会に貢献したい」「自分の目指す社会をつくりたい」という想いを持つ人が増えています。しかし、その道筋を示してくれる大人や先輩がまだまだ少ないのが現状です。

上の世代の多くは、「仕事＝生活のための手段」としてキャリアを築いてきました。そのため、「ワールドシフトの視点で働く」というロールモデルが少なく、若い世代がそうした考え方に触れる機会が限られています。

だからこそ、キャリア教育の場で「社会をどう変えていくのか？」という視点を持つことが大切になります。

社会を作る側に回るという意識

私は大学生向けのキャリア教育でよく「社会人とは何か？」という話をします。

「社会に出た人が社会人」と思っている学生は多いですが、私は「社会を作れる人こそが社会人」だと考えています。学生時代は社会の仕組みの中で生きざるを得ませんが、社会人になると、自分たちが「ありたい社会」をつくることができる立場になります。

これまでの20年間で、「もっとこういう社会になってほしい」「これは理不尽だ」と感じたことはないでしょうか？それを変えるために、行動を起こせるようになるのが、社会に出るということなのです。

この考え方こそが、ワールドシフトと深くつながっています。キャリアを考えることは、単に職業を選ぶことではなく、「どんな社会を作りたいか」を考えること。その視点を持つことで、働くことの意義が大きく変わるはずです。

未来のキャリア教育に必要なこと

これからのキャリア教育では、単に「どの仕事が安定しているか」「どんなスキルが役立つか」という話だけでなく、「自分が社会にどんな影響を与えられるか？」という視点を持つことが重要になります。

特に中学生・高校生の段階でこの考え方に触れることは、とても価値があります。もちろん、一度聞いたからといって、その場で進路が決まるわけではありません。しかし、「自分のキャリアが社会とどうつながるのか」を考える機会を増やしていくことが、これからの時代には不可欠です。

私たちキャリアコンサルタントも、この視点を持ちながら、若い世代のキャリアサポートに取り組んでいくことが求められています。

まとめ

ワールドシフトは、単に社会の変化を受け入れるだけでなく、「自分が社会をどう変えていくのか？」という視点を持つことです。これからの時代、仕事のあり方が変わる中で、この考え方はますます重要になっていくでしょう。

PENSEEでは、キャリアコンサルタントとして、この視点を大切にしながら、若い世代の未来を支えるキャリア教育に取り組んでいきます。

皆さんも、「自分が社会にどんな影響を与えられるか？」という視点で、キャリアを考えてみませんか？その一歩が、より良い未来をつくることにつながるかもしれません。

PENSEEは、「傾聴のかかわり」を通して、全ての人々が輝いた人生を歩める社会を「創造」し、永続的に「発展」させ、将来世代へ「継承」することを理念とした一般社団法人です。

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