一般社団法人PENSEE-パンセ-

【開催レポート】9月・傾聴ワークショップ:ライフラインから“多面的な自分”を聴き取る

今月の傾聴ワークショップは、ゲストのライフラインチャート(人生折れ線)を題材に、参加者みんなで丁寧に耳を傾け、問いを重ねる回でした。単なる“出来事の年表”ではなく、その時の自分、今の自分、そして社会との関わりの中の自分を立体的に見つめる時間に。

今日のハイライト

ライフラインは一枚に収まらない

同じ出来事でも、視点を変えるとグラフが変わる。

内面の自分(キャラクター/パーソナリティ)で見る線

役割の自分(職業人・親・子など“社会との接点”)で見る線

そして“今の地点”から見直す線

→ 時間×内面×役割の“多次元”で語られるからこそ、傾聴は深くなる。

転機の言い換え=「うまく場面転換できた時」

しんどい局面を“逃げ”と捉えず、場面転換(リフレーミング)として語り直す視点が印象的。

聴き手は、本人の言葉を尊重しつつ、意味の再構成をそっと手伝う。

語りの中に潜む“多面性”を承認する

「A面/B面」「いろんな自分」を、そのままOKと受けとめる。

傾聴は“整える”よりも“そのまま居場所を作る”に近い。

参加者の気づき(要約・匿名)

「いろんな自分で描いたら、別のライフラインになるとわかった。」

「“うまく逃げられた”を前向きな場面転換として言い換えると、次の一歩が見えた。」

「学生時代・社会人初期の好奇心の広がりと、その後の絞り込みの対比が、今を照らした。」

「ライフラインは、その場で答えを出す道具ではなく、意味を時間とともに育てる道具だと実感。」

今日から試せるミニワーク(5〜10分)

二枚のライフライン

①内面の自分、②社会的役割の自分(仕事・家族・学び等)をそれぞれ別紙で折れ線に。

最後に“今の視点で”同じ出来事を見直し、一言メモ(例:当時の意味→今の意味)。

場面転換メモ

直近のしんどかった出来事を一つ書く。

「うまく逃げられた点」「支えになった人・資源」を3つ列挙。

明日できる微小アクションを1つ決める。

コツ:評価や助言を急がず、語りの言葉をそのまま返す(短い復唱)→意味の言い換え→未来の一歩の順で進めると、相手の納得感が高まります。

次回のご案内

予定日:10/19(日)

形式:オンライン/フリートーク中心(テーマは当日ご案内)

対象:傾聴を実務に活かしたい方、ライフラインを面談で扱ってみたい方、初参加も歓迎です。

お申込み:会員向けメール・告知ページからエントリーください。※詳細は追ってご案内します。

こんな方におすすめ

“聴く”をもっと深め、相手の多面性をそのまま受けとめるスキルを磨きたい

ライフラインを評価ではなく対話の土台として使うコツを知りたい

傾聴の型(復唱→言い換え→問い)を安全に練習できる場を探している

物語は一度では語り尽くせません。

次回も、ことばを整える前に、まず“そのまま”を一緒に聴きましょう。

ご参加をお待ちしています。

PENSEEは、「傾聴のかかわり」を通して、全ての人々が輝いた人生を歩める社会を「創造」し、永続的に「発展」させ、将来世代へ「継承」することを理念とした一般社団法人です。

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