一般社団法人PENSEE-パンセ-

【PENSEE活動レポート】キャリアカウンセリング実践勉強会 2024年6月3週目

【学びと気づきの場】

先日、キャリアコンサルタントと学生の皆さまにご参加いただき、キャリアカウンセリング実践勉強会を開催しました。

今回は2つのグループに分かれ、ロールプレイ形式でカウンセリングの練習を行いました。各グループの様子や参加者の感想を共有し、学びを深める貴重な機会となりました。

【グループ1の振り返り】

第一のグループでは、カウンセラー役の参加者がクライアント役の方の人物像を掴むことに焦点が当てられ、興味深い気づきがありました。

  1. 受容的な姿勢:カウンセラー役の参加者は終始、クライアントの話を受容的に聞く姿勢を保ちました。これはラポール形成において重要な要素です。
  2. 言動の不一致:クライアントの言葉と行動に矛盾があるように感じられ、参加者の間で議論が生まれました。これは単なる「嘘」ではなく、クライアント自身が気づいていない可能性についても話題にあがりました。
  3. 人物像の把握:1時間という限られた時間の中で、クライアントの全体像を掴むことの難しさが浮き彫りになりました。次回のセッションに向けて、どのようなアプローチをとるべきか、参加者間で意見交換が行われました。
  4. バランスの取れた質問:カウンセラー役の参加者は、クライアントの自由な発言を促す一方で、もう少し踏み込んだ質問ができたのではないかという振り返りがありました。これは多くのカウンセラーが直面する課題であり、経験を重ねることで改善されていく点です。

【グループ2の振り返り】

もう一方のグループでは、カウンセリングの構造に焦点を当てた議論が展開されました。

  1. 自然な対応:カウンセラー役の参加者は普段の勉強会よりも自然体で臨み、良い面も改善点も両方が表れた点が評価されました。これは実践的な環境での学びの重要性を示しています。
  2. 関係構築:クライアントとの関係構築において、カウンセラー役の参加者の強みが発揮されました。
  3. 目標設定の共有:セッションの目標をクライアントと共有することの重要性が指摘されました。これは認知行動療法におけるアジェンダ設定に通じる点であり、セッションの方向性を明確にする上で非常に重要です。
  4. エネルギーの方向付け:目標設定を適切に行うことで、クライアントのエネルギーを効果的に方向づけられる可能性が議論されました。

【学びと今後の展望】

今回の勉強会を通じて、参加者の皆さまには以下のような学びがあったと考えています:

  1. クライアントの全体像を把握することの重要性と難しさ
  2. 言葉と行動の不一致に注目し、その背景を探る重要性
  3. セッションの目標設定とクライアントとの共有の必要性
  4. カウンセラーの自然な対応と専門的スキルのバランス

これらの学びを今後のカウンセリング実践に活かしていただければ幸いです。また、このような実践的な勉強会を定期的に開催することで、今後も参加者の皆さまのスキル向上と相互学習の機会を提供していきたいと考えています。

最後に、今回初めて参加された方からも、実際の面談に近い形式でリアリティがあり、学びの多い機会だったとの感想をいただきました。今後も多くの方々にご参加いただき、共に学び、成長していける場を提供していきたいと思います。

次回の勉強会でも、皆さまの積極的な参加とフィードバックをお待ちしております。共に学び、キャリアコンサルティングの質を高めていきましょう。

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