3月も恒例のPENSEE主催「傾聴オンラインワークショップ」を開催しました。今回は、これまでのワークショップとは一味違ったアプローチで、参加者それぞれが深い学びを得ることができた2時間半となりました。
初の「一人のクライアントに複数のカウンセラーが関わる」対話
今回の前半は、とある参加者がクライアント役となり、複数のカウンセラーが一人のクライアントに対してアプローチする、というスタイルで進行しました。普段は1対1のやりとりが基本ですが、あえて複数人で関わることで、各カウンセラーがどこに目を向け、どこに重きを置いて話を聞くのか、その違いを体感することができました。
「カウンセラーによって、こんなにも焦点を当てるポイントが違うのか」と改めて感じる場面が多く、それぞれの視点やスタイルが学びになった、という声があがりました。また、クライアント役の方も「1対1とはまた違う気づきが得られ、今後のキャリアや家庭とのバランスについて考えを深めるきっかけになった」と話されていました。
後半は「就職支援」「学生支援」をテーマにリアルな現場の声
後半は参加者から、現在取り組んでいる就職支援・学生支援について具体的な話をシェアしていただきました。参加者の多くが人事や採用から離れて久しい中で、今の学生や求職者の状況、そしてそれに対応する現場の難しさについて、率直な意見交換がなされました。
「学生の個性や状況に合わせた支援の難しさ」や、「寄り添い方を間違えると結果が大きく変わってしまう怖さ」など、リアルな現場ならではの悩みや工夫が共有され、「求職者と企業の関係は、お見合いのようなもの」との声も。マッチングが上手くいく人の割合はどのくらいなのだろうか、といった率直な疑問も飛び出し、参加者同士で「無理せず、違うと思ったら辞める選択肢があってもいいよね」という柔らかい視点の話まで発展しました。
それぞれの学びと気づき
参加者の方からは、「一人ひとり丁寧に関わりたい気持ちを大事にしたい」という想いが改めて言葉になり、自分の在り方を見つめ直す時間になったとのこと。また、他の参加者の方は「今やっている仕事が改めて面白いと実感できた」と話し、翌週からまた頑張ろうというモチベーションにつながったようでした。
前半でクライアント役を担当いただいた参加者からは「複数人に傾聴してもらったことで、自分が普段気づけない部分にまで目を向けることができた」と話し、ワークショップならではの安心感と相互理解の深さを実感された様子でした。
まとめ
今回の3月の「傾聴オンラインワークショップ」は、傾聴というスキルの奥深さや多様なアプローチを実感する貴重な時間となりました。参加者それぞれが、自分のキャリアや支援の在り方、さらには自分自身の人生の選択について考えを深めることができたのではないでしょうか。
傾聴の力は、単なるコミュニケーションスキルにとどまらず、人と人との関係性をより豊かにし、互いに学び合う場を作り出してくれます。PENSEEでは、今後もこうした「傾聴オンラインワークショップ」を続けていきますので、興味のある方はぜひご参加ください。

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