10月のPENSEE主催の傾聴ワークショップでは、「幸せとは何か」というテーマが大きな柱として据えられました。参加者それぞれが、日常生活や職場で感じる「幸せ」について、深く考え、共有する場となりました。このテーマは、単なる理論的な話ではなく、個々の経験や感情を踏まえての話になり、結果として非常に深い対話の時間となりました。
参加者の多くは、幸せが一人ひとりにとって異なるものであり、その捉え方も多様であることを強く実感していました。特に、職場での幸福についての話が多く、企業経営者や従業員がどのように幸せを感じるのか、そして組織として従業員にどのように幸福感を提供できるのかという視点での意見交換が活発に行われました。ある参加者は、「大手企業にいるわけではないが、働く人々の幸福をどのように実現できるかを考えさせられた」と述べており、個々の立場からの気づきが広がっていく様子が伺えました。
また、ワークショップ全体を通じて感じられたのは、対話の中で「自由さ」や「安心感」が大切にされていた点です。結論を求めず、参加者同士がリラックスしながらも深い話題に入ることで、心が解放され、普段はなかなか出てこない意見や感情が自然に湧き上がってくる瞬間が数多く見られました。「この場で話すことで、自分の中で固まっていた考えや感情が解きほぐされ、改めて自分自身を見つめ直すことができた」と話す参加者もおり、心理的安全性の高い環境が、自己理解や他者理解を深めるのに寄与していました。
さらに、「幸せ」というテーマに関しては、企業だけでなく、個人としての幸せの定義についても多くの意見が交わされました。ある参加者は、自分自身のこれからの野望について語り、それがどのように自分の幸せに結びつくかを改めて考えるきっかけとなったと話していました。また、組織の中での人事評価や面談の方法に関しても議論が広がり、組織における幸福感の向上のための具体的な取り組みについても考えを深める場となりました。
今回のワークショップは、全体を通して非常にディープな内容であり、参加者の一人ひとりが自分自身の幸せと向き合う時間となりました。日常の喧騒から少し離れ、じっくりと自分自身や他者との関わりを見つめ直すことで、幸せの意味やその実現方法について、参加者それぞれが新たな視点を得ることができたといえるでしょう。
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