一般社団法人PENSEE-パンセ-

12月2週目キャリアカウンセリング実践勉強会の振り返り

こんにちは! 12月2週目のキャリアカウンセリング実践勉強会も、非常に学びの多い時間となりました。今回は、代表ロールプレイを通じて、カウンセリングプロセスにおける「問題の定義付け」と「深掘り」の重要性について考える内容が中心となりました。


ぐるぐる感と問題の定義付けの重要性

勉強会では、「ぐるぐる感」や「堂々巡り」といった現象が議論されました。これは、クライアントが何を求めているのかが明確にならないまま話が進むことで、カウンセリングのテーマが散漫になってしまう状況を指します。

ロールプレイの中で、次のような気づきがありました:

  1. クライアントが抱える悩みの本質を整理する必要性
    クライアントが抱える問題が多岐にわたる場合、まずは「この面談で何を話すか」を明確に定義することで、ぐるぐる感を防ぐことができると再確認されました。
  2. 「今、何をテーマにするか」の共有
    クライアントとカウンセラーが、面談のテーマを明確にすることで、話が深掘りしやすくなり、目標に向かって進みやすくなると共有されました。

この「問題の定義付け」が、カウンセリングを成功に導くための鍵であることが再確認されました。


クライアントの求める効果を理解する

ロールプレイの中では、クライアントが「何を求めているのか」を見極める重要性が議論されました。例えば、クライアントが「カタルシス効果(話すことで気持ちを整理する)」を求めているのか、それとも「バディ効果(共感を通じて安心感を得る)」を求めているのかを理解することが、カウンセリングの方向性を決める重要な要素であることが示されました。

これらの効果を正確に捉えるためには、以下のような工夫が必要です:

  • 共感を示す際の適度な伝え返し
    クライアントの言葉をそのまま受け止めつつ、適切なタイミングで要約や伝え返しを行うことが大切です。
  • 質問の仕方の工夫
    イエス・ノーで答えられるクローズドクエスチョンだけでなく、クライアントの考えを引き出すオープンクエスチョンを活用することで、話が深まります。

参加者のフィードバックからの学び

ロールプレイ後のフィードバックでは、参加者から多くの意見が寄せられました。特に「ラポール形成(信頼関係の構築)」が非常にうまくいった点が評価されました。一方で、問題の定義付けや深掘りの部分で改善の余地があるといった意見もあり、参加者全員が次回のカウンセリングでの課題を共有する貴重な機会となりました。

ある参加者は、「クライアントの言葉をもっとそのまま受け止め、伝え返すことで、次の深掘りに繋げられたのではないか」と振り返っていました。このように、具体的な改善点を共有し合うことで、参加者全員がスキルアップを目指す場となりました。


キャリアカウンセリングは、学び続けることでスキルが磨かれるものです。次回も、学びの多い時間を共有できることを楽しみにしています。お申し込みや詳細については、事務局までお気軽にお問い合わせください。

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