一般社団法人PENSEE-パンセ-

▼【実践勉強会レポート】「今ここ」に寄り添う継続カウンセリングの真価

こんにちは、PENSEE実践勉強会の振り返りです。

3月は“継続カウンセリング”をテーマに、3週連続でカウンセリング演習を行いました。そしていよいよ迎えた最終週――録画こそ叶いませんでしたが、今回も深い学びにあふれる時間となりました。

▼【継続カウンセリングをあえて“未経験者”が担当】

今回の勉強会では、あえて「継続カウンセリングの経験がない方」がカウンセラー役を務めました。

理由は明確です。
“現場での経験が少ない今だからこそ得られる学びがある”から。

初めての継続面談に挑む中で、担当カウンセラーが得た気づきは私たち全員にとっての財産となりました。

▼【1週間で、人は思った以上に変わる】

今回の演習は「1週間ごと×3回」の構成。

この“1週間”という期間が、想像以上にクライアントに変化をもたらす――それが最も大きな学びでした。

初回面談のあと、クライアントが自分自身に向き合うことで、1週間の間に内省が深まり、価値観が動き、表情が変わる。
カウンセラーが「先週と同じつもり」で2回目に臨むと、その変化を見落としがちです。

▼【時間は止まらない。「今ここ」に向き合う力】

この経験から得たキーワードは、まさにカウンセリングの基本中の基本。

「クライアントは1週間を“生きている”。
カウンセラーの時間が止まっていてはいけない。」

2回目の面談においては、前回の内容や自分の“聞きたかったこと”にとらわれすぎず、クライアントの“今”に集中することの重要性を、全員が再確認することとなりました。

▼【継続面談の効果は“時間外”にも現れる】

継続面談の価値は、30分の面談中だけにあるのではありません。

むしろ、面談が“心の整理のトリガー”となり、1週間の間にクライアントの中で自然と自己理解が進むこともある。
面談している“その場”だけで結果を求めすぎず、生活の中に流れる変化に目を向ける視点は、継続支援に欠かせない観点です。

▼【1回で解決しなくていい。だからこそ“設計”が大事】

「この1回でなんとかしなきゃ」
「今日の面談を完結させよう」

そんな思考に陥ることは誰しもあります。しかし、キャリアカウンセリングは“生き方の相談”。

1回で解決するものではないからこそ、

  • どれくらいのスパンで
  • どのような支援設計をして
  • クライアントの歩みにどのように寄り添うか

そうした“全体像を見据えた支援設計力”が、カウンセラーに求められているのだと再認識した1日でした。

▼【まとめ】“今ここ”に寄り添う力こそ、継続支援の核

今回の継続カウンセリング演習では、スキル以前の“在り方”に立ち返る場面が多くありました。

  • クライアントの今に寄り添う
  • 時間の流れを想像する
  • 自分の枠組みにとらわれすぎない
  • 面談外の変化も信じる

継続カウンセリングの力は、回数を重ねる中でじわじわと育まれるもの。

これからもPENSEEの実践勉強会では、こうした「現場で効く」学びを大切にしていきたいと思います。

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