一般社団法人PENSEE-パンセ-

【代表ブログ22|後半】志は「立てて終わり」じゃない。志を高め続けることの意味

こんにちは、PENSEE代表の松尾です。

前回に引き続き、エルクリエイトさん主催の勉強会で登壇させていただいた際のお話、後半編をお届けします。

▼“志(こころざし)”は、立てるだけでは足りない

前半では、「夢」と「志」の違いについてお話ししました。

後半では、「志を立てたあと、どうしていくか」というテーマに踏み込んでいきます。

▼ワーク①:ゴールデンサークルで目的を見直す

まず行ったのは、サイモン・シネック氏の「ゴールデンサークル理論」を使ったワークです。

この理論では、人や組織の軸を

What(何をするのか)

How(どうやってするのか)

Why(なぜそれをするのか)

という3層構造で捉えます。

特に中心にある 「Why=なぜ」 が、行動の原動力であり、他者に伝わる力を持つという考え方です。

これを参加者の皆さんに当てはめて、今の自分のWhat/How/Whyを言語化してもらいました。

「言語化したことがなかった」からこそ気づけたこと

参加者の多くは日ごろから思いを持って活動されています。

けれど、

他者との違いは意識しているけれど「何のためにやっているのか」までは掘り下げていなかった

感覚的には持っていたけれど、それを言葉にして紙に書いたことがなかった

という声が多くありました。

ワーク後のフィードバックでは、

「自分の本当の目的に気づけました」

「もやっとしていたものが言葉になって、すっきりしました」

といった感想が寄せられ、非常に有意義な時間になりました。

▼志は「高め続けるもの」

勉強会の後半では、「志を高める」という視点についてもお話しました。

志を一度立てたら、それで終わりではありません。

私が学び続けてきた盛和塾では、

志を“高次化”させていくこと、理念を磨き続けること

の大切さを何度も学んできました。

業界の枠を超えて、志を「万人に届くもの」に

よくあるのが、志が「業界内だけ」に閉じてしまうケースです。

美容業界の中だけで価値を届けたい

職域関係の仲間たちだけに届けたい

—— その想い自体は素晴らしいのですが、

それが“その業界の人たちにしか刺さらない”状態になってしまうと、

他の誰かを置き去りにしてしまう可能性もあります。

そうではなく、

「誰もが共感できる志」

「業界や立場を超えて、皆で実現したくなる未来」

を目指すことが、これからの社会には必要だと思っています。

▼両面志向と、未来への責任

たとえば、

安くて良い製品を提供することで、多くの人に幸せを——

という想いで事業をしていたとしても、

その製品を作る裏側で、安価な労働力による搾取が起きているとしたらどうでしょうか。

一方だけの幸せを追い求めてしまうと、

反対側で苦しんでいる人を生んでしまう可能性があります。

これを、私たちは「両面志向」と呼んでいます。

今だけではなく、「100年後の子どもたち」に応援される志を

さらに大切なのは、「時間軸を広げる」こと。

今、困っている人を助けたいという想いも素晴らしい。

でもそれだけでなく、

今の志が、100年後の子どもたちに誇れるものか?

「ありがとう」と言ってもらえるような未来に向けたものか?

…そんな問いを持つことが、志を本当に高次化させていく鍵になります。

▼ワーク②:アクティブ・イマジネーション

2つ目のワークでは、「アクティブ・イマジネーション」を実施しました。

これは、自分の志の“未来”を想像してみるワークです。

5年後、10年後、自分はどうなっている?

志はどこまで実現している?

自分がいなくなったあと、どんな社会が広がっている?

こうした問いに向き合ってもらいながら、

言語だけではなく、感覚的なイメージを持ってもらう時間としました。

▼キャリア=志の実現プロセス

今回の勉強会は「ブレない軸をつくる」がテーマでしたが、

私自身も改めて自分のキャリアの軸を再確認する機会になりました。

私にとってのキャリアとは、

志を実現していくプロセス

自分が大切にしている理念を、仕事や生き方の中でカタチにしていく道

です。

これは、キャリアコンサルタントという立場だけでなく、

人として、経営者として、教育者としても大切にしている価値観です。

▼志を語り合える関係性が生まれた

何より嬉しかったのは、

この勉強会をきっかけにエルクリエイトさんの会員同士で、志を共有し合う動きが生まれたことです。

「これまでそんな時間はなかったけど、やってみようと思えた」

「仲間と志を高め合う場をつくりたい」

そんな声がいくつも届き、主催者の方々とも「開催してよかったですね」と笑顔で振り返ることができました。

▼志×キャリアという視点を、これからも

今回の経験を通じて、あらためて感じたことがあります。

志という視点は、キャリアコンサルティングの核心だ。

そして、その人自身の人生を豊かにする軸になる。

私はこれからも、

「志をベースにしたキャリア支援」を、PENSEEとして届けていきたいと感じています。

読んでいただきありがとうございました!

次回のブログもお楽しみに。

PENSEEは、「傾聴のかかわり」を通して、全ての人々が輝いた人生を歩める社会を「創造」し、永続的に「発展」させ、将来世代へ「継承」することを理念とした一般社団法人です。

この理念に賛同いただけるキャリアコンサルタント・カウンセラーの方々と共に協働していくため、「PENSEE俱楽部」という会員制度を設けております。詳しくはこちらをご覧ください。(https://x.gd/Uz1nF

また、活動に関する情報は以下のチャンネルでも発信しております。ご興味のある方はぜひチェックしてください。

公式LINE:https://lin.ee/AfSWpmZ
Facebook:https://www.facebook.com/pensee.2012
note:https://note.com/pensee_/
Youtube:https://www.youtube.com/channel/UC4I32NusKpe1LPsOgB4YILw

上部へスクロール